ハ長調のCに難儀している

先日、子ども向けイベントで弦楽の室内楽の演奏をしてきました。子ども用の楽譜が使われていることや、保育士さんたちにとって歌いやすくわかりやすいという理由から、ハ長調の曲が多いのです。

自分は2ndバイオリンのパートだったので、内声としてハーモニーを埋めるような場面が多くなります。

ここで問題になるのが、ハ長調のCやEの取り方です。基本的にはチェロがC線やG線の開放を多く使ったり、この開放弦の音程に合わせてオクターブ上のCやGが選ばれるため、2ndバイオリンでもここに馴染むC・G・Eを弾くことが正しいと考えます。ハーモニーの上では、です。

しかしながら、主に1stバイオリンが弾く旋律線では、E線の開放弦の音程のEが好まれます。開放弦を使わずにA線で押さえた場合でも、そうです。

こうなると五度調弦の性質から、チェロから受け継いできたEの高さと旋律のEの高さに、かなりの乖離が起きます。この乖離自体が悪いわけではなく、これが弦楽器の特性なわけです。場面に応じてうまく使い分ければいいのですが、特に重音になった場合(G線でC、D線でEなど)、処理がうまくいかずに怪しい音程の三度の重音になってしまいます。

少なくともG線の開放から四度上のCについては、ファーストポジションの薬指にせよ、サードポジションの人差し指にせよ、迷いなく訓練したいです。基本的にはこれができた上で、Eの音程の選択だと思っています。

バイオリンのE線だけを交換してみること

バイオリンの弦は、G線、D線、A線、E線の4本があるわけですが、基本的には4本同時に交換することが推奨されています。

※もちろん、4本同時に外すわけではなく、作業自体は1本ずつです。

ところが不思議なことに、E線だけを交換した場合でも、しっかりと分かるほどにG線、D線、A線の音と弾き心地が変わります。音色が明瞭になり、弾き心地はよりダイレクトになります。

物理的にどのようなことが起きているのか皆目見当がつかないのですが、これならば多少G線〜A線の交換頻度は少なくして、(比較的値段の安い)E線を交換する方が満足度が高く、経済的だと思うのです。